今回は、公共交通機関で四国遠征に行き、東赤石山から瓶ヶ森までの縦走路を歩いてきました。
どんなルート?

今回は、新幹線と特急しおかぜに乗って愛媛県の新居浜駅へ。
ビジネスホテルで前泊。別子山地域バスに乗って、東赤石山南側の筏津(いかだづ)登山口から入山しました。
そこから、日本二百名山の東赤石山(標高1,710m)に登頂し、八巻山などを経て、銅山峰ヒュッテ跡にテント泊。翌日、二百名山の笹ヶ峰(標高1,860m)、三百名山の伊予富士(標高1,756m)を踏んでUFOラインでビバーク。
3日目は、三百名山の瓶ヶ森(標高1,897m)に登頂し、石鎚山ロープウェイの山麓下谷駅のある西之川まで「名古瀬ルート」と呼ばれるクラシックルートを通って下山しました。
スタート!

新居浜駅から筏津までのバスは1日3本。始発が午前9時6分発となります。
約15人乗りのマイクロバスで、料金はなんと400円!(安すぎる。。。)
予約推奨のようなので前日に電話し(空いていれば乗れるようです)、当日は下車バス停を伝え乗車。
1時間ほどで登山口へ到着するので、自然と歩き出しは10時以降になります。
歩き始めの時間に不安がある人は、筏津の登山者駐車場(40台くらい停められそう。トイレあり)にビバークする人もいるみたいですね。(される場合は自己責任で)
昼以降のバスは土日と平日で時間が変わるので、行かれる方はご注意ください!

入山してすぐは杉林が続きます。四国の山域は結構山奥の方まで杉が植えられてて、林業がかなり盛んだったんでしょうか?

今にも朽ちそうな木橋を渡って行きます。

水場は豊富。1,450m地点まで水がくめて、序盤は荷物が軽く済むので助かります。

この日は曇り時々晴れの天気で、日が差すと暑い!
湿度も高く夏の低山歩きくらい汗だくです。

3時間弱かけて最初の目的地、東赤石山へ登頂しました!
ここから先は分岐で巻き道と稜線の道を選べます。
折角のなので稜線の道を行くことに。
四国のジャンダルム?岩場が連続する八巻山

北側からガスが上がってよく見えませんが、明らかに険しそうな岩場が連続する八巻山。

近づいてみたらやっぱり険しい。。。
樹林にはピンテはついてますが、岩場にはペンキでルート書きなどしていないので、自分で安全そうなコースをルーファイしながら慎重に進む必要ありです。
正直北アルプスの岩場の方がペンキある分楽だと思います。
ルーファイで長考してなかなか進まない時間帯もあり、日暮れまでに泊地へたどり着けるのか若干不安になってきました。。。

振り返るとだいぶ長い岩場を乗り越えてきました。

ようやく登頂です!
銅版のような趣のある山頂標識です。イイ!
なんとか日暮れ前に銅山峰ヒュッテへ

八巻山の先もなかなかの岩場が連続します。
初日に東赤石山への急登を登った後、長大な岩場に結構疲労が溜まってきます。。

眼下には周囲を紅葉に彩られた赤石山荘跡が見えました。
初日に銅山峰ヒュッテ跡まで行くことを考えると時間的にタイトなので、正直巻き道でもよかったかな?という気がしてきました。。
土日のバスで午後1時ごろ新居浜発なら初日に赤石山荘跡泊でもいいのかな。この辺の配分は色々悩ましいコースです。

岩場を抜けると美しい紅葉の樹林へ。ようやく安心して歩ける道にきました!

振り返ってみても、う~ん、険しい。。。

この先は一転して穏やかな歩きやすい森が続きます。
中低木が多くて、富士五湖周りの山の雰囲気に似ていました。

眺望が開けた所に出ると、まさに錦秋。癒やされます。

この辺の雰囲気も富士外輪山によくある感じで好きだなぁ。

だいぶ日が傾いてきました。
斜光が美しいですが、日の入り時刻が迫ってきてるので泊地へ急ぎます。

なんとか日暮れ前に銅山峰ヒュッテ跡に到着しました。
この日は管理人さんはいないようで、テントの人もおらず貸し切り状態です。
テント場は広々。水はじゃぶじゃぶ出ており、docomoの電波も普通に入ります。
この日は、風が強く木がざわざわと音を立てていてなかなか寝付けませんでした。
2日目は笹ヶ峰へ向けスタート

日の出前にテントを撤収し、銅山越を経て稜線へ。
眼下にまだ街明かりが見える中、歩き出します。

あいにくの曇りで、綺麗な朝焼けとはならずでしたが、雲の切れ間から朝焼けに染まった空が見えました。

次第に晴れ間が出始め、登山道を彩る紅葉が美しく光り出します。

しばらくこんな雰囲気のトラバース道が続きます。
結構な起伏がある尾根を巻いて進めるので大変ありがたい。

途中には苔のガーデンがあったり、

奇岩や洞穴に祀られてあったり、飽きることなく歩けます。

再び稜線へ出て、笹原を進みます。
振り返ると歩いてきた峰が連なって見えます。

ちち山へ向かう途中、別の尾根と合流。あっちの稜線も雲がたなびいてて格好いい

良い天気になり急激に暑くなってきました。
笹原の細い登山道が続き、露で靴は浸水。
なかなか簡単にはピークにたどり着けませんね。。。

しかし、紅葉と青空の絶景を見れば疲れも吹き飛ぶ気分です。

ちち山を捉え、ようやく笹ヶ峰も射程に収めました。
もう目と鼻の先と思ったらだいぶ足が軽く感じてきます。
とにかく、笹ヶ峰よりも手前にあるちち山の方が長大に感じて長かった。。。

瀬戸内海も見渡せる素晴らしい眺望。海に近い山って最高ですね。

紅葉をまとわせた笹ヶ峰をパシャパシャと撮影。なかなか前に進めません。

振り返って、ちち山。
笹ヶ峰を母なる山とした時に父だからっていう説と、下から見上げた姿が女性の胸のように美しいことから乳山という説があるらしい。
どっちかによって性別変わるけどそういう曖昧さをとってひらがなの「ちち」にしてるのなんか日本語らしくていいなぁ。
笹ヶ峰から伊予富士へ。絶景稜線歩き

笹ヶ峰に登頂です!
東赤石で人とスライドして以降、静かな山歩きでしたがこの辺からようやく他の登山者の姿が見えてホッと一安心です。

これから向かう伊予富士も見えてきました。
ここからの稜線も美しいうねり具合。楽しみです。

進むごとに少しずつ表情を変える笹原の波をちょくちょく写真に収めながら歩きます。

まずターゲットとなるのが、伊予富士手前にそびえる寒風山。
結構とがっていて険しそうです。
日差しが暑く気温も上がってきて寒風山というより灼熱山でした。

なんとか寒風山を越えると、反対側の山肌も美しい紅葉を纏っていました。
名山の間に挟まれたピークですがなかなかの存在感があります。

とにかく暑いので、木陰で頻繁に休みながら

あともう少し!しかし最後の150mくらい、めちゃくちゃ体力を削られる急登が残っています。

そうこうしている間にだんだん雲が、、、
この日は夕方から雨の予報なので覚悟はしていたのですが、もう少しペース上げるべきでした。

ひぃひぃ言いながらなんとか登頂。

伊予富士から瓶ヶ森方面への稜線も笹原と紅葉のコントラストが素晴らしい絶景稜線。
なんとか天気がもって良かったです。
この景色を見れたのはでかい!

紅葉と絶景稜線を絡めて写真を撮ったりしていたら、次第に雨がぱらついてきました。
この日はもう少し先まで行こうと思ったのですが、諦めてUFOラインの脇でビバークすることにしました。
最終日ガスガスの中、瓶ヶ森へ。そして下山

夜は暴風がテントを叩きちょくちょく目が覚めて、余り眠ることができず。
3日目は雨がやんだタイミングを見計らって撤収したものの、外はガスガス。。。
雲の切れ間から朝焼けが見えたり、またガスに包まれたり。

東黒森から稜線に登り返すつもりでしたが、眺望が全くない上に数メートル先も見えず。
諦めてそのままUFOラインを歩くことにしました。
たまに見える紅葉の山肌がガスとあいまって幻想的に。

昼に向けて回復傾向の予報だったので、時々見える紅葉を撮影しつつ瓶ヶ森に登るタイミングを少し遅らせて入山。

おお!これは雲の上に出られるのか!?

だめでした。。。
結局ガスが晴れることはなく

残念ですが下山していきます。
本来は3泊4日で石鎚山まで狙っていたのですが、この日の朝に体調が悪化しそうな感じだったのと、石鎚山まで行っても宿が空いていないようだったので断念しました。これもまた山ですね。
瓶壺から険しい名古瀬ルートで下山へ

瓶ヶ森の急峻な東斜面とは対称的に、西側にはなだらかな笹原が広がっていてなんとも不思議な雰囲気をもったエリアでした。のんびり散歩したくなる公園のような。

今は廃屋となりかけている白石小屋。
段々に設けられた4カ所ほどのテント場は植生回復のため半分が立ち入り禁止になっていました。

瓶ヶ森の由来となった瓶壺を見学。
滑り台の様になった岩から真ん丸の穴に透明な水が注ぎ込まれています。
ここで喉を潤して、いざ下山へ。

瓶壺のすぐ脇から名古瀬ルートへ。
ガスの中、急な谷を下っていきます。

歩き始めてすぐにこのルートを選択したことを後悔。
というのも、このコース、急坂の上に砂礫、ガレで滑りやすく、踏み跡を注意しながら進まないとロストしそうな道の連続です。
ピンテは少なめで、所々崩落しそうなトラバースや朽ちる寸前の丸太橋など、全く気が抜けない上級者向けのルートでした。

ただ、いかにも古道といった趣でいにしえの雰囲気を味わいたいならこの上ないルートです。

こんな箱みたいな巨岩や、

奇岩にも札が祀られていて信仰の道であることを実感できます。

気の抜けない道に疲れながらも下山。すてきなおもてなしの飾り物にほっこり。

無事帰れて良かったです。
久しぶりの石鎚山ロープウェイの山麓下谷駅付近は相変わらずのどかでどこか懐かしい雰囲気でした。
まとめ
今回は、石鎚山脈を縦走して、ダイナミックな四国の屋根を堪能しました。岩場から笹原、険しい修験道のルートまで、さまざまな表情がぎゅっと詰まった素晴らしいルートでした。
笹ヶ峰から瓶ヶ森に至るまでの稜線美はどの山域にも勝るものがあります。
伊予富士から石鎚山まではまたの機会に再訪し、あの素晴らしい景色をもっと良い条件で撮影したいと強く思いました。
(この後、案の定体調を崩し寝込んでしまうことに。。。早めに下山して正解でした。)

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